日の出前の4時くらいに限界がきて、朝5時に起きる。
寝てしまった!と焦って起きたが、クロとジョナサンはさっきと同じように草を食べていた。
雲は多いけれど、所々にまだオレンジがかった青空も見えている。
昨日のご飯が残っている鍋に川で汲んだ水を入れて沸騰させ、辛ラーメンを入れて食べる。
冷えた体を辛さと暑さで一気に覚醒させる。
それでも体が全身、痛いようなだるい様な。
外に出てジョナもクロの様子を見てみると、草が良かったおかげかすごく元気になっている。
荷物をまとめてクロに乗って7:30に出発。
左も右も雷雨なのに、俺が通る道だけが雲もなくて綺麗に晴れている。
後ろを振り返ると、さっき歩いていた場所も土砂降り状態。
暑すぎて少し雨を浴びたいと思ったけれど、雷雨よりはマシかと考え直す。
クロも鞍ズレが治ってからまだ少ししか経ってないから、2時間乗って、1時間歩いてを繰り返した。
GPSの電池が減ってきているから2時間おきにつけて位置を確認。
43km進んだところに村があるはずだからそこを目指す。
馬はすごく元気なのに、俺だけが気力も体力も限界に来ていた。
音楽を聴いてなんとか精神を保つ。
14時頃、結局一度も雨に降られずに目的の場所についた。
今日は早めにテントを張って休もうと村を探してみるが、見つからない。
羊の糞が大量にあったから指で潰してみると、かなり時間が経っているもののようだ。
嫌な予感はしつつ、何度も地図でこの場所で間違いないことを確認しながら探したけれど、やはり村は移動してしまったようだ。
川もないから更に直線距離で10km先の村に向かうことにした。
クロもジョナもまだまだかなり元気。
19:30、日の入り前に村に到着した。
暗くなる前に川の場所の確認やテントの設置をしたかったから更に少し先に進んで草の良い場所にテントを張った。
クロとジョナの鞍を外すと、クロがまた少し鞍ズレになってしまっている。
気を付けて乗っていたのに癖になってしまったのか、63kmは長すぎたのか。
なにかしら鞍ズレ対策をしないとまずい。
体を回復させるためにも多めに米を炊いて、魚缶でご飯を食べた。