日の出から寝て6時過ぎに起きた。
今日も1時間半程度の睡眠だからか、体の疲れは取れていない。

テントの窓から覗くと、まだジョナとクロは草を食べている。
外はどんよりとした雲で覆われていて霧雨が降っている。
吐く息が少し白くなる程度に少し寒い。

気だるい体で昨日もらったパンを齧りながら、まだ湿っているズボンとシャツに袖を通す。

体のだるさと湿った服の不快感でゆっくり準備をしていたら、クロに荷物を括り付け終わったのが9:30になってしまった。
レインコートは必要のないほどの霧雨だったけれど、昨日一眼レフが壊れたこともあって念の為、羽織っておいた。

昨日寄った近くの村に行くと雑貨屋が開いていたから、魚の缶詰、ファンタグレープ1.5L、辛ラーメン、電池を買った。
雑貨屋のおばさんに、「地図を見るとこの先に湖があるようだけど馬に飲ませても大丈夫?」と聞いたら「あそこは飲ませないほうがいいよね?」と店の中にいた数人にも確認してくれた。

遊牧民風のおじいさんが「あそこの水は工場の排水が混ざってるから絶対に飲ますな」と教えてくれた。
みんなにお礼を言って出発。

ジョナサンに跨って出発したけれど少し疲れているようで、1時間おきに降りて歩いた。
小雨+疲労+馬の不調の状態で数時間も進み続けていると気力まで奪われていく。

そんな時に好きなGLAYの音楽を聴くと少し気力が復活する。

しばらく行くと湖が見えてきた。

遠くで遊牧民が湖の水を馬に飲ませている。
指笛で呼んでみると、少し年上くらいの愛想の良い男性が来てくれた。

「ここの水って馬に飲ませても大丈夫なの?」

「人は飲めないけど馬なら大丈夫だよ。俺の家はあそこで、毎日飲ませてるけど平気だし!」

「ありがとう!」


試しに湖の水を口に含んで軽くゆすいでから吐き出してみると、確かにケミカルの味はするけれど飲めなくはなさそうだ。

ジョナとクロに水を飲ませて少し休憩してから出発。


少し日が落ちてきた頃、小川があって草も良さそうな場所を見つけたからそこにテントを張った。
19:30に荷物を降ろし終えて、ジョナとクロに草を食べさせつつ、多めに米を炊いて魚の缶詰で食べた。

少しは体が回復してくれるといいんだけど。









移動距離:51km
座  標:北緯 48.4980 , 東経 9730.8660